こんにちは。振り飛車党の「みのくま」です。まだまだ初心者なので、ノーマルな四間飛車と三間飛車を指す日々です。石田流とか指せるようになりたいと思ってますが、まずはノーマルな振り飛車を修行中です。
そんな私ですが、思わぬところで角換わり戦を体験しました。長くなるので、今回は前編と後編に分けてお伝えします。
将棋ウォーズ・10分切れ負け(後手番)
戦型:自分 四間飛車 相手 角交換→棒銀
※相手の方のIDは見えないように編集してます。
※私は後手番ですが、便宜上、私が画面下になります。
前編 図1
後手番の私は、のほほ~んと2手目に角道を開けました。で、次の瞬間に飛んできた手が角交換。ヤバいです。ヤバいです。やばすぎます。某芸人のリアクションが頭の中でこだまします。
「ヤバいよ。ヤバいよ。ヤバいよぉ~!」
とは言え、角交換されちゃった以上、後戻りはできません。ちょっとだけ勉強したつたない知識で、角換わり戦をやるしかありません。
前編 図2
不慣れな角換わり戦で、さらに不慣れな居飛車をやる自信はないので、飛車を振って美濃囲いに組みます。角打ちのスキを作らないよう、慎重に駒組を進めます。
まずは四間飛車に振って…美濃囲いへの駒組は7二玉の形を作るのが最優先。先に7二銀としたら、8二に角を打たれて大惨事になってしまう。
前編 図3
片美濃囲いから銀冠へ。通常なら左の金を囲いにくっつける手を優先する私ですが、この時は端歩を伸ばすことを優先しました。左の金は左辺の応援に使おうか、最後まで迷ってたんです。
角交換をしてるので、左の金が動くと角打ちのスキができやすくなるよな~とか、級位者なりに考えてました。
対して相手の方は棒銀。3五歩と仕掛けてきました。棒銀対策は勉強しましたよ。相手の銀を5段目に出させちゃいけないんですよね。通常なら、この歩は取っちゃいけません!
ただ、向かい飛車に構えてるこの場合は…
前編 図4
図3の場面でちょっと考え、相手の歩を取らないことにしました。向かい飛車に組んでるので、枚数的には取っても問題ない。
でも取らないで放置したら…相手の方の銀は前進できず、銀がいることにより、相手の方の飛車先が重たい状態。うまくいけば、相手の方の飛車と銀を遊び駒にできると考えました。
対して、相手の方は歩を取り込んできました。この手は助かりました。同銀として、私の銀も前進できます♪
前編 図5
棒銀をかわして、ひと安心。なんて甘いぜ。というのが上の図。5五に角を打たれました。私の玉と飛車の両方に睨みを効かせてきます。
前編 図6
5五の角を足掛かりに、相手の方は、私の飛車に猛攻を仕掛けてきました。こちらの囲いは銀冠。下段にスキありです。できれば飛車を渡したくない。
この攻撃をしのぐには、飛車が逃げ回っちゃダメだ。5五の角をなんとなければ。そう考えた私は、相手の角を攻めます。
図6から桂馬交換をし、5一に隠居している角を活用させることで、局面の打開を試みました。
前編 図7
相手の角に働きかけながら銀が前進。敵陣は目の前です。あとは4五歩と突いて角道を開ければ。私の角は、相手の玉を睨む好位置です。
先ほどまでは、角のラインで飛車を攻められていましたが、ここから反撃です。と、次の瞬間に相手の方は…
前編 図8
なんと香車を上げてきたんです。ビックリしました。ここで、手番待ちのような手を指すはずはない。もしかして穴熊に組み換えようとしてる?穴熊に組まれたら厄介。組まれる前に仕掛けなきゃ!と、ここで…
私は見つけたんです。まばゆく輝く1枚の歩を。図3で伸ばしておいた端歩。あの時、端歩を突いておいてよかった。9五の歩を更に伸ばし、端攻めを決行しました。
前編 図9
私の9四歩に対して、相手の方は同歩の一手。すかさず9三歩と打ちます。7三に桂馬がいるし、更に持ち駒にも桂馬があります。
8五の地点に桂馬を設置すれば、端攻めと角のラインの2つの攻撃を見せることができます。
というところで、前編はここまでにしたいと思います。ここまでは、自分なりに上手く指せたと思ってます。
●角換わり戦について
角打ちから馬を作られる展開は、なんとしても避けようと、細心の注意を払いました。美濃囲いに組む際の、駒を動かす順番。左の金を動かすことを、できる限り我慢し、結果として自陣に角を打たれることは防げました。
とは言うものの、角換わり戦は、しばらく遠慮したいですね(笑)やっぱり神経を使います。
●棒銀について
級位者同士の対戦ということもあり、相手の方が棒銀で攻めてくる頻度は、かなりの確率であります。「棒銀は攻めの基本」と言われているので、私も練習対局でやったりしてます。
受け方については、段位者の方にとっては朝飯前かもしれませんが、私のような級位者にとっては難しいこともあると思います。私は振り飛車党なので、棒銀で攻めるより棒銀を受ける頻度の方が、圧倒的に多いです。
受け方は定跡書やネットでいくらでも調べることができるし、勉強もできます。ただ、細かい手順を覚えようとすると、最初はたいへんなので…
「相手の銀を5段目に進出させないこと!」
私の場合は、これをいちばんに意識してます。大事なポイントを意識できれば、この歩は取っちゃいけないとか、判断できます。
最近は、棒銀を上手く受けられるようになってきました。次の課題は右四間飛車対策ですね~先日、右四間飛車にケチョンケチョンにやられました。
それでは、今日はこの辺で。後編でお会いしましょう♪